49才

４９才

オレがあのペテン師に
出逢ったのが１４才
小さな自分を守ること
それが世界のすべてだった

ロックが一体何者か
疑う選択肢もなく
ステレオとギターと
ハモニカと夜空と

リアルにはとっくに気づいていた
リアルを実感したのがたった今

オレは果たしてどこの
なんの石か
輝いて飛ぶ様子もない
置かれたつもりもない

スイッチがバチッと入る
紆余曲折の末
一体どこが始まりで
何が終わりだろう

リアルにはとっくに気づいていた
リアルを実感したのがたった今

まったくそうだよな
本当そうだよな
甘えている自分に
殺されそうになる

塞ぎこんだベッドで
ジョナサンを訪ねた
そう言われれば音速
ここでこうして歌っている

リアルにはとっくに気づいていた
リアルを実感したのがたった今

越えるべき壁だった
４９才
そう言われれば音速
ここでこうして歌っている

詞　青琴野カズ