怠惰な快楽を救い出せ

ケーキのロウソクが一つ消える度
深夜の鐘の音が一つ消える度
真っ白いガーゼに包まれる
ロックンロールが危うい

他人の灯りを眩しがる奴ら
他人の吐息が許せない奴ら
怠惰な快楽が摘み出される
ロックンロールが危うい

狭すぎるんだよ
あんまりに

とっくに身内には弔われていた
遠く離れれば生まれてもいない
黒いベールごと埋められる
ロックンロールが危うい

人類の歓喜をうるさがる奴ら
自身の狂気は棚に上げる奴ら
世紀の産声が塞ぎ消される
ロックンロールが危うい

狭すぎるんだよ
あんまりに

狭すぎるんだよ
狭すぎるんだよ
狭すぎるんだよ
狭すぎる

残念ながらスイッチを入れるほど
安いコールに導かれていく
散々迷った挙句ポリバケツ
ロックンロールが危うい

諦めに稼ぎを費やす奴ら
妨げに全てを費やす奴ら
こりゃ闇夜の方が幾らか明るい
ロックンロールが危うい

狭すぎるんだよ
あんまりに

狭すぎるんだよ
狭すぎるんだよ
狭すぎるんだよ
狭すぎる

ロックンロールを救い出せ

詞　青琴野カズ