真夏の悲しみを越え
暑すぎる夏の悲しみは
悪い夢だけ残していく
雪のように透き通って
奇麗なまんま消えていった
穴の空いたこの胸の上
綿毛のような心地がある
ゆくあてのない胸の中
昨日は君が確かだった
愛することなど容易いが
笑い続ける命がない
夢と掻き混ぜてみたけれど
昨日は君が確かだった
ああ生きる故の悲しみなど
解らないよと君が言う
ゆるりと生きるを頑張るよ
きっと君は笑うだろう
愛し合う故の悲しみなら
忘れましょうよと君が言う
湯気より儚い記憶の中
君はあまりに確かだった
明け方の空に浮かんでいる
綿雲が一つ浮かんでいる
指差すほうへ行ってみよう
君を待たせて行ってみよう
詞 青琴野カズ
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