赤い月を追いかけて
赤い月ニヤリともしない
今あの丘とビルの陰
遠回りして通り過ぎてゆく
君の家の前
紫紺の風ヒヤリと吹き込む
逃げるように誘うように
今度は背後消えたと思えば
またあちら
ささげようかそれとももらおうか
寒さへと続くこんな季節を
流している眺めている
今はなんとなく
白い虹二重に架かって
ぼんやり霧雨を浴びる
高くに黙って見つめている
ただ見ている
ささげようかそれとももらおうか
寒さへと続くこんな季節を
流している眺めている
今はなんとなく
赤い月ニヤリともしない
今この胸と記憶の陰
遠回りして通り過ぎてゆく
君の家の前
詞 青琴野カズ
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